巻き爪、陥入爪
こんな症状にお悩みですか?
- 爪が皮膚に食い込むことで痛みや赤みが出る病気です。
- 深爪、合わない靴、ぶつけたり踏まれたりなどが原因で爪が食い込みようになります。
- 幅の狭い靴の使用、急に止まることの多いスポーツをする、外反母趾などゆびの変形のある方に多く生じます。
- 痛みや赤みを放置すると、爪の角から肉が盛り上がってきて(肉芽)、出血するようになります。
- 傷から菌が入り感染が起こる場合もあります。
巻き爪、陥入爪の治療法
なるべく爪を抜かないように、以下の方法を組み合わせて治療します。
爪の矯正法(保険適応外)
1)超弾性ワイヤー
図のように爪の両端2カ所に穴をあけて、超弾性ワイヤーを爪にかけることで丸まった爪を矯正します(この図は、巻き爪や陥入爪の矯正や外反母趾治療の第一人者である町田先生から頂いたものです)。この方法が最も効果があります。 痛みや肉芽が出ているときもこの方法が有効です。ワイヤーには0.3、0.35、0.4、0.45、0.5と太さに種類があるため、太さを選べば矯正力を調整できます。親ゆび以外でも行えます。
爪にワイヤーを入れる時は、伸びた爪の方がやりやすいのですが、短い爪でも多くの場合、ワイヤーをつけることが可能です。「爪が短いので、ワイヤーは無理」だと自己判断せず、診察時にご相談下さい。
b)コレクティオ(保険適応外)
超弾性ワイヤーは爪の先端で矯正しますが、これは爪の中央ぐらいから引っ張り上げることができます。VHO式巻き爪矯正とほぼ同じものです。巻きが強い場合は、超弾性ワイヤーを行った後にコレクティオを行う場合もあります。
陥入爪の治療:痛みの除去
(1) チューブ法
柔らかいチューブで食い込んだ爪を覆います。チューブを入れるときに痛みがある場合があります。チューブは外科用接着剤で止めますが、はずれやすい場合は糸で爪に縫いつけます。
(2) フィルム法
チューブがどうしても食い込んだ爪の下に入らないときに薄いフィルムを使います。
(3) つけ爪法
短くなった爪の角が当たって痛い場合は、アクリル樹脂を用いて爪をつくります。
陥入爪の治療:肉芽の除去
爪が肉に食い込んだままだと、肉芽は治りません。必ず爪を食い込まないようにして、以下の処置を行います。
(1) 硝酸銀
硝酸銀を塗り肉芽を腐らせる方法です。痛みは少ないが、皮膚や爪が黒くなるのが欠点です。
(2) 電気メス
局所麻酔をした後に、肉芽を電気メスで切り取ります。
陥入爪は痛くない治療で良くすることが出来ます。
靴が合わない場合は、当院で足型を取り、靴を作製することも行っています(予約制)。