手足のほくろとほくろのがん(癌)
手足のほくろとほくろのがん(癌)
ほくろのガン(悪性黒色腫)の発生には紫外線が関係しているのは間違えないのですが、日本人の場合、ほくろのがんになった人の半数は手、足、爪から発生します。
このことから、「手や足にできたほくろはガンかもしれないから、気をつけて」と言われています。以前なかったほくろや急に大きくなったほくろ、いびつな形をしているほくろなど、気になるほくろがあればどうぞお気軽に受診して下さい。
手足のほくろとほくろのがん(癌)の診断
以前は、少し大きいほくろは念のため切除して病理検査で良性と悪性を区別していましたが、最近はデルモスコープという拡大鏡を用いて区別出来るようになってきました。
下の2枚の写真がデルモスコープで見たほくろとほくろのがんです。違いがわかりますか?
ほくろの画像
ほくろのがん(癌の画像
手足の皮膚には指紋があるので、拡大してみると細い溝の部分と太い丘の部分があります。溝が濃いのはほくろ(左)、逆に丘の部分が黒くみえるのはほくろのがん(右)です。もちろんこれ以外にもデルモスコープでみていくつか良性と悪性を見極めるポイントがありますし、肉眼で見て対称でないとか、境界がはっきりしないとかも重要な鑑別点です。
デルモスコープで、ほくろのがんあるいはその疑いがあれば切除しますし、明らかなほくろであれば様子をみて頂く事になります。ほくろだと思うけど、少し大きいほくろなどは定期的に経過をみる場合もあります。
いずれにしても、時々足の裏を見る習慣が大切ですね。