じんま疹(蕁麻疹)
じんま疹の症状
- じんま疹を繰り返している。原因がわかるなら何か知りたい。
- 夜になるとかゆくなる。日中は症状が出ないから、診察で見せることが出来ないが
- 風呂上がりや運動をした後にかゆくなる。
- 何を食べてもかゆくなる。じんま疹の原因は食べ物なの?
- かいたり、こすれたりすると線状に赤くなりかゆくなります。これもじんま疹?
じんま疹について
じんま疹はかゆみが出る皮膚病の代表です。非常にありふれた病気ですが、病気の性質や原因についてまだ分かっていないことも多く、急にじんま疹が出て3〜10日程で出なくなる人から、だらだらと長く出続ける人まで様々な現れ方をします。
じんま疹の特徴は、出ては消えるを繰り返すということです。いろいろな場所にたくさん出ていても、1つ1つは必ず消えていきます。診察時にじんま疹を見せてもらえなくても、逆に消えてしまっている事実から診断することは可能です。
じんま疹の診断には特別な検査は必要ありません。食べ物でじんま疹が出ている場合は血液検査で確認できます。
代表的なじんま疹の原因と対策
1)機械性じんま疹
2)コリン性じんま疹
3)感染症に伴うじんま疹
4)食べ物によるじんま疹
4)圧じんま疹
5)血管浮腫
6)じんま疹様血管炎
じんま疹Q&A
Q:血液検査は赤ちゃんでもできますか?
A:本当に必要であれば赤ちゃんでも採血を行います。耳からの血液1滴で卵、牛乳、小麦の3種類のアレルギーを調べるキットも用意してあります。
Q:「ヒスタミン」という言葉をよく聞きますが何ですか?
A:かゆみや赤みの元になっている物質で、じんま疹の皮膚の中で増えています。通常はマスト細胞という細胞の中に入っていて、何かの刺激があるとマスト細胞が壊れてヒスタミンが皮膚の中にあふれます。じんま疹の治療の主役はこのヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン薬です。
Q:慢性じんま疹の原因はわからないって本当ですか?
A:本当です。じんま疹はまだわかっていないことが多く、血液検査などでは原因がわからないことがほとんどです。原因がわからなくても治療方法は確立されているので、ガイドラインに沿った治療を行うことで、徐々にじんま疹は改善していきます。
Q:じんま疹はいつまで薬を続ける必要がありますか?
A:長く使っていても、何かのきっかけでかぶれることがあります。
Q:かぶれやすい体質はありますか?
A:肌がカサカサと乾燥している人の方がなりやすい傾向にありますが、原因物質が強いものであれば誰にでもかぶれは生じます。
Q:治療法は?
A:いろいろな強さのステロイド外用剤をぬり分けて頂きます。症状がひどい場合はステロイドの飲み薬を一時的に使用します。