水イボ(水いぼ、伝染性軟属腫 なんぞくしゅ)
水イボ(水いぼ、伝染性軟属腫-なんぞくしゅ)とは・・・
- 水いぼは、ウイルスによる病気で、子供のありふれた皮膚病の1つです。
- 直径数ミリのみずみずしいブツブツがみられます。
- 強くかいたりすると、水イボウイルスの白い塊が出て、周りの皮膚に広がります。
- 水イボに直接触れること、タオルなどを介して他人にもうつります。フロの水を介してうつることはありません。
- 接触してもすぐに水いぼが出来るわけではなく、目に見えるようになるまでには数週間かかります。
- 乾燥肌を持つ子供に多くできます。
- 半年から2年程で自然に治ることもありますが、その間水イボは広がります。
水イボ(水いぼ、伝染性軟属腫-なんぞくしゅ)の治療
皮膚の乾燥(かさかさ)がある場合
まず乾燥を治す治療を行います。
乾燥肌になると鳥肌のように皮膚がブツブツになり、水イボと区別が難しくなります。また、乾燥肌を改善させることにより水イボが広がりにくくなります。
水イボの数が10個以下の場合や早く治して欲しい場合
つまんで取ります(これが基本です)。
中の芯だけ取り出せば痛みは少ないですが、暴れると痛みが強くなります。
水イボの数が多く、つまんで取る痛みが我慢できない場合
1.痛み止めのデープを使う
痛み止めのテープを貼って2時間後につまんで取ります。顔や陰部の水イボはこの方法で取っています。つまむ時の恐怖心で痛がる場合がありますが、痛み止めテープを使わない場合に比べて、痛みはかなり軽減されます。当院では主にこの方法を行っています。
2. スピール膏(サリチル酸絆創膏)
小さく切ったスピール膏をテープで貼り付けます。2日ごとにはり替えて、1週間程度続けます。もう1週間ほど様子をみて、取れなかった場合はこれを繰り返します。スピール膏を大きくはると周囲の皮膚もふやけますし、元々乾燥肌の子供が多いので、テープでかぶれる場合もあります。